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2012.07.11

想燐友の会第72回例会記

文責 加藤 豊 本年最初の例会が、好天に恵まれた6月30日(土)、午後1時より恒例の亀戸文化センター6階、美術室に於いて前回より多い18名の会員諸氏が集い、開催されました。 冒頭、新会長に選任された田中輝明会長から開会の発声があり、今後の会の継続、発展について会の新陳代謝も兼ねて新会員の勧誘を薦める発言がありました。 続いて、各会員からの活動報告があり、まず小生からは今年1月から3月まで福岡アジア美術館にて開催された「魅せられて、インド。」展へインド向けマッチラベルの出展、4月からは大阪、国立民族学博物館で開催の特別展「今 和次郎採集講義」展に合わせた大正、昭和初期の復刻マッチや燐票ポストカードのショップでの販売、6月にはフランスのパリで開催された「猫展 in Paris 2012」へ猫のマッチラベルを出展、さらに10月には横浜ユーラシア文化館において日印国交樹立60周年の特別展として開かれる「インドの神さま女神さま ヒンドゥー美術の魅力」展への日本製インド向け輸出マッチラベルの出展が予定されていることを報告させてもらいました。 続いて、新聞収集界においての第一人者である羽島知之氏より、6月2日から4日まで兵庫県播磨町で新聞資料研究会の大会があり、3日には日本で初めて民間人による邦字新聞を発行した播磨町出身のジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵)の足跡をたどる記念講演会「『海外新聞』の前身、幻の『新聞誌』を発掘」と題した講演をされた報告がありました。このことは、神戸新聞社が号外を発行、氏から我々会員にも配付して戴きました。 また、同氏は母校の東洋大学(本年で創立125周年)の校友会会長に推挙され、記念の年でもあり、会長職として多忙を極め、残念ながら次回例会の出席は難しいようです。 さらに同氏から、9月16日(日)、日本絵葉書会主催による「絵葉書展覧会」が同じ亀戸文化センターの7階で催されるご案内がありました。どなたも無料で入れる絵葉書販売コーナーも設置される予定とのことです。 次には、古参の重鎮会員、佐藤昭夫氏から氏が長年にわたり収集してきたたばこカード(19世紀後半のアメリカで生まれた紙巻たばこのパッケージに女優や美女、ベースボール・プレーヤーなどあらゆる興味ある絵柄を描き、挿入したオマケのカード)を昨年、テレビ東京「開運なんでも鑑定団」(5月31日放映)へ鑑定に出され、番組に出演された時の話を聞かせてもらいました。収集の内の2万枚を庶民文化研究家の町田忍氏に鑑定してもらった結果、550万円という評価を戴いたそうです。高額の鑑定額が電光板に出た時には一瞬、万歳をしようかと思ったが恥ずかしくてヤメたとの後日談には皆爆笑。 主な会員の近況報告をひとまず終えたところで、いよいよ、、、まずは置き入札から始まりました。家庭用マッチ箱、昭和30年代の本票アルバム、経木の広告マッチ、エンタイヤ、古めの地図帳など10品ほどに併せて小生が制作したインド向け輸出マッチラベル・ポスター、包装紙も頒布させてもらいました。 ひととき休憩した後に田中会長の号令のもと、待ちに待った盆まわし(今回は左回り)の開催となりました。有難いことに今回も会員諸氏から数多くの持ち込み出品で机上を賑わすほどになりました。マッチ関連以外にも各種ラベル、切手、エンタイア、カード、箸袋、なかにはビートルズ物もあって百花繚乱の様相。 本命のマッチ物は、本票、広告票、木版燐票、経木マッチ箱、ブックマッチ、変形マッチ、防諜マッチと新聞記事、マッチメーカー・タオル、マッチペーパー品評会チラシ、マッチケースなどがそこそこの評価をもって落札されましたが、それでも市場に出回っている額よりも廉価で落札できたことには皆、満足げのようでした。 次回の例会は協議の結果、11月10日(土)開催を第一希望としました。 吉田 黄元会長は、この冬に歩行時転倒、運悪く骨折入院されて現在は静かに療養中とのことで今回は欠席されました。会員の皆、吉田氏の病状回復を祈るばかりです。 本会は、4時に全員の記念写真を撮り閉会となり、その後、希望者を募り、田中、工藤、羽島、飯沼、上ヶ島、入山、森、加藤、8名諸氏の有志が集まり、近くの居酒屋「さかな道場」で二次会を開催、飲んで食べて大いにマッチ談義で盛り上がり、英気を養いました。
出席者集合写真
出席者集合写真
【出席者】 敬称略 (前列右より)飯沼 博、佐藤昭夫、羽島知之、田中輝明(会長)、工藤勝利(副会長)、加藤 豊(広報) (後列右より)森 貴男、竹村奏三、中村 浩、福田 浩、清水完浩、森村薫男、上ヶ島 理、橋  達、飛田健太郎、入山憲明、小川昇一 (中村記枝さんは、早退)以上18名 盆まわし風景 工藤副会長、満面の笑み 上ヶ島会員、落札チェック 盆まわし、出品本票